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光設計賞
光設計優秀賞
狭配光・高効率光学系による光害対策屋外照明の開発
   受賞者 :高田 和政1、荒木 要介1、平井 純2、海路 博司2、濱野 博司2
   所属  :パナソニックホールディングス株式会社1、パナソニック株式会社2
 授賞理由
 独自の光学系を使用して、光利用効率の高い光害対策照明を実現されました。製品化に当たり、詳細な検討を行い、シミュレーションを組み合わせて、スタジアム照明の光害対策として、完成度の高い製品化を進められたことを評価し、光設計優秀賞を授与することとしました。
 概要
 日常生活や農作物への影響から屋外照明の「光(ひかり)害」が注目され環境省で許容値が定められている。また照明の消費電力削減への社会的要求も高い。そこで、@急峻に暗くカットする照明光を実現するために第1レンズに全反射面を設置した。A照明光の出射方向を精密に制御するために、第1レンズ出射面の照度情報を照明光の角度分布に変換することを狙って、第1レンズ出射面に焦点を有する第2レンズを設置する光学系とした。B第1レンズ出射面に緩やかな凸形状を設けることで、成形加工時に表面部と内部の温度差による熱応力に起因する、いわゆるヒケと呼ばれる形状誤差を抑制した。Cレンズ材料そのものの波動光学的光散乱の影響を考慮し、漏れ光の高い再現性を有するシミュレーション技術を構築した。 漏れ光を従来比約1/15に低減するとともに、消費電力を約20%削減し、社会課題である光害の抑制と、照明の消費電力削減に貢献している。

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